コンセプトってなに?
よくコンセプトという言葉が聞かれる。コンセプトとは一体なんでしょうか。経営戦略とかマーケティングで使用されるコンセプトとは、ターゲットと、ニーズと、ベネフィット(利便)のことであり、「誰のどのようなニーズに、どのようなベネフィットを提供するか」が、明確になっているかどうか、これが、コンセプトがはっきりしているかどうか、ということです。決して広告のコピーライティングのことではありません。コンセプト全体を明確にするための表現手法が、キャッチフレーズであり、キーワードです。
あなたのつくる「住宅」とはどんな住宅ですか?
さて、あなたがつくる住宅とは何でしょうか。このコンセプトということに当てはめて考えてみてください。
最近「健康住宅」とか「自然素材の住宅」とかいう話を聞きますが、これは、住宅のコンセプトではありません。なぜ健康住宅なのか、何故自然住宅なのかという根底にある価値観が何かということが大切なのです。それがなければ人の心に響きません。
これまで私が接した工務店の社長の例を紹介します。
住宅は「思い出作り、人づくりの場所」だという人がいます。家族としてのよい思い出を一杯作っていく場所です。その思い出の中で子供たちは大きくなり、「人」というものがつくられていく、住宅というのは人生の思い出づくりの場であり、人づくりの場である、という考え方で「住宅事業」に取り組んでいる社長がいます。
又、住宅は「主人(あるじ)の顔である。主人の顔は立派で美しくなければならない」という人がいます。だから、この会社のつくる住宅は、道路から見ると必ず正面を向いています。「よく正面道路に対して横を向いていたり、時には後ろを向いているような住宅までありますが、そういうのは絶対だめです。主人の顔は外に向けて堂々と正面を向いて、立派でなければなりません。そして、美しくないといけません。玄関の2階から洗濯物が下がっているというのは絶対いけない、主人の顔に泥をかぶせているようなものです。」というのが、この社長の住宅づくりです。
或いは、こんな考え方の人もいます。「住宅はその風土、自然と一体となったものであり、風土の一部です。だからあまり作りこんではいけない、高気密高断熱自然と隔離してしまう住宅はよくありません」ということで、今主流になっている高気密高断熱の住宅は一切つくらない、ということです。
いかがでしょうか。「住宅とは何か」という問いにあなたはどのような見識で答えますか?是非あなたの住宅に対する考え方を問い直してみてください。