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こんな暮らしに、こんな空気 Vol.01 春の花粉症対策
  現在5人に1人の割合でスギ花粉症に悩んでいる方々がいます。地球の温暖化、大気汚染の進行、スギ林の高樹齢化、食生活の変化、生活環境の変化による微生物との接触機会の減少などが、患者さんの増加の原因と考えられています。最近では低年齢化も問題となっています。
 まず耳鼻咽喉科専門医としてお勧めするのは、この時期を最も楽に過ごす方法です。毎年スギ花粉飛散開始の約2週間前から、アレルギー治療薬の内服を始めます。治療を継続するだけで症状が出ずに過ごせる方も多くおられます。一度体験された方は毎年1月下旬から2月上旬に必ず受診されています。
 鼻づまりが強い方は前年の12月から1月までに、レーザーや高周波で鼻粘膜を焼灼する方法もあります。
 花粉飛散時期が終了するまで専門医で定期的に受診し、症状に合わせた治療を継続して受けることが大切です。ヒノキ科花粉の飛散量も増加しています。スギ花粉症患者さんでヒノキ科花粉症もある方が約8割おられます。4月中も治療が必要です

次に日常生活で注意できる事を紹介します。
日々の花粉飛散予報を新聞・テレビ・ラジオなどから正確にキャッチしましょう。飛散量の多そうな日の外出はできるだけ控えましょう。また下記のホームページも参考にして下さい。(http://kafun.nies.go.jp/
 外出される場合は花粉症用の眼鏡を用い、花粉の吸入をカットするマスクを着用すると有効です。花粉が付着しやすい服装は避けたほうが良いでしょう。付着防止効果のある素材を用いた帽子やコートの着用をお勧めします。付着防止スプレーの使用も効果的と言われています。玄関で付着した花粉を入念に落として家庭内に持ち込まないことが最も大切なことです。帰宅直後の洗顔やうがいも忘れないようにして下さい。

 洗濯物や布団はできるだけ屋外に干さないことがベストです。やむをえない場合は室内に取り込むときに丹念に花粉を落としてからにして下さい。室内ではダニ・スギ・ヒノキ科花粉の除去まで可能な掃除機を使用し、こまめに掃除しましょう。塵の中には沢山の花粉が含まれています。さらに空気清浄機で花粉の除去をよりきめ細やかに行うことも良いでしょう。
 深刻なのは妊婦の患者さんです。ほとんどのアレルギー治療薬を使用できないため大変です。家庭内外での花粉症対策がより重要です。症状が非常に激しい人は専門医に相談して下さい。
 とにかく症状が出るのを防ぐにはその原因となっている花粉との接触を避けることです。これらの事情を心がけこのシーズンを乗り切って下さい。

著者プロフィール
耳鼻咽喉科かとう医院
加藤 寛(かとう ゆたか)
医学博士
日本耳鼻咽喉科学会専門医
日本気管食道学会認定医
1981年
医師免許取得

1988年
和歌山県立医科大学
耳鼻咽喉科助手に就任

1990年
和歌山県立医科大学
耳鼻咽喉科講師に就任

1993年
和歌山労災病院
耳鼻咽喉科部長に就任

1995年
大阪府泉南郡熊取町に
耳鼻咽喉科医院を
開業し現在に至る。
 

患者さんが集まる待合室には空気清浄機を置いています。

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