夏と冬の温度差、高温多湿や低温乾燥といった時期を快適に過ごすため、日本人は古くから、住まいの用材に「木」を選んできました。木には、まわりの湿度が高いと湿気を吸い、逆に湿度が低く乾いていると水分を放出して湿度を上げるといった調湿作用を持ち、その様子はまるで呼吸しているかのよう。この優れた湿度コントロール特性により、法隆寺などは建立以来1300年以上経った今も、朽ちることなくその姿を立派に留めています。
木材や塗り壁を主としていた住まいも、やがてビニールクロスやタイル、コンクリートなど調湿作用のない素材を使ったものへと変化し、さらには気密・断熱性の高い住宅へと移り変わります。また、人々の暮らしに対する意識は、より快適に健康的なものへと向かい、エアコンをはじめ様々な暖房機器が登場。こういった背景から、木材の持つ調湿作用だけでは湿度コントロールが賄い切れず、機械式での加湿や除湿が必要となってきたわけです。